人間・演劇・からだとことばのレッスン(竹内敏晴)・野口体操(野口三千三)の研究と実践、ワークショップの開催、草野心平・宮澤賢治作品朗読劇制作・身体・声・心・言葉・朗読・身体表現

【5】 からだバンジー (野口体操→「腕立てバウンド」)

また不思議!?非常識!?なうごきだ。でも人間の動きからちょっと観点を外してみればそうでもないかも。バンジージャンプを思い出せばいい。


これも『ゆるみ』の動きである。

かなり劇(はげ)しく全身が上下に弾んでいるが、筋力はほとんど使っていない。両腕とかかとを支点にして、全身が落下する。引き伸ばされ凹状になったからだは、落ちきった弾みで、バンジージャンプのようにこんどは宙に向かって浮かび上がる。はずみ返った全身は、最頂点で凸状にになって空中に浮かぶ。やがて再び落下を始める・・・・・。後はこの繰り返し。

バンジージャンプと違うのは、足先のスナップ(ばね)を使って、動きのエネルギーを供給できること。(よく見ると足先から上体の方へ波が抜けていくのがわかる。)だからバンジーのように振幅が納まることなしに、動きを繰り返すことが出来る。からだの柔軟性(『ゆるみ』)を利用した動きだから、筋肉は休んでいる。そのため息切れをすることも無い。

やっていて面白いのは、凹状最下点と凸状最上点に来たときのからだの感じ。最下点では落下・上昇速度はゼロになるが、落ちる力とはずみ上がる力とが拮抗して、からだがぎゅっと引き締まる。反対に最頂点では、上昇・下降の両エネルギーが打ち消しあって、無重量状態となり、宙にふわりと浮かんだ浮遊感がある。浮かれ心地の開放感。

これが『ゆるみ』の変化=緊張弛緩の面白さ。

この動き、「腕立て伏せ」が嫌いな人でも出来ます。腕の筋力必要ないから。それでいて、もっとエネルギッシュに見えて、気持ちいいときている。云うことなしのうごき!?


【野口体操動画】
★一巡目もくじ★
【1】 ユラユラ ユルユル フワァー (野口体操→「ぶら下がり」) 【2】 正体を失う! (野口体操→「ぶら下がり」) 【3】 動きの中には『ゆるみ』があり『ゆるみ』が動きを生み出す 【4】 『ゆるみ』崩れ 流れ 動く (野口体操→「背中の百面相」) 【5】 からだバンジー (野口体操→「腕立てバウンド」) 【6】 一点逆立ち (野口体操→「ヨガの逆立ち」) 【7】 『四股の動き』(野口体操→「四股」) 【8】 『前突き!~☆』 (野口体操→「?」) 【9】 『お尻の妙なる響き』 (野口体操→「尻たたき」) 【10】 『膝で胸を打つ』 (野口体操→「むね打ち」) 【11】 『ゆ』のうごき(野口体操→「おへそのまたたき」)
★二巡目もくじ★
【1】+「肩凝り」  【2】+「骨」  【3】+「呼吸」  【4】+「自由自在」  【5】+「緊張と弛緩」  【6】+「理想・目標」  【7】+「不安・不安定・安心」  【8】+「姿勢・表現」  【9】+「知恵」  【10】+「満点」  【11】+「歪み」  【まとめ】+「これから」


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2011-12-20 : 野口体操 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

瀬戸嶋 充

Author:瀬戸嶋 充
声の産婆師。身体表現・身体コミュニケーション指導者。演出演技指導者。
1981年 竹内敏晴氏・野口三千三氏に師事。1984年 竹内演劇研究所レッスンスタッフ。1988年 人間と演劇研究所設立、からだとことばのレッスン・野口体操・演劇教室を指導。
その他、教育・医療・福祉・公民館等の現場に於いて、身体ワークショップや舞台上演を多数開催。
現在は、「身体・声・言葉」について、演劇の範疇をこえて、レッスンの場を広げている。
草野心平・宮澤賢治の詩と物語を愛す。

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