人間・演劇・からだとことばのレッスン(竹内敏晴)・野口体操(野口三千三)の研究と実践、ワークショップの開催、草野心平・宮澤賢治作品朗読劇制作・身体・声・心・言葉・朗読・身体表現

【3】 動きの中には『ゆるみ』があり、『ゆるみ』が動きを生み出す

この動きの最中の、私の意識の在り様をたどって見る。



(1)上半身が降り始める直前、立ったまま目を閉る
(2)直立のまま、左右の足裏交互に、わずかに踏み変えると、からだ全体が『ゆるみ』、地面から波が立ち昇るように揺れはじめる。
(3)腰をほんの少し後ろに引くと、支えを失った上半身は、腰→腹→胸→首→頭の順番で、重力によって
落下していく。(このとき、足・脚・肢並びに各関節は、からだ全体の姿勢の変化を妨げぬよう、ゆるんでいる。上半身が下降するに連れて、腰が高い位置へと移動する。腕は重力に任せてぶら下げておく。)
(4)上半身が下りきったところで、さらに足の裏で左右交互に地面を踏みかえると、動きにつられて膝がわずかに屈伸し骨盤が様々に傾きを変える。この変化が重力に任せて釣り下がった上半身に波状に伝わる。
(5)上半身の力が充分に抜けて重力に任せてぶら下がり、下半身の背面が充分に引き伸ばされて、からだ全体の感じががゆらゆらと『ゆるみ』きったところで、膝を前方に曲げる。腰の位置がわずかに下がることで、足の裏で地面を押す形になり、地面からの反動で、足→脚→膝→肢→腰→腹→胸→首→頭の順番で、下から順々に積み上がるようにして、立ち上がってくる。
(6)立ちきったところで、足の裏を小さくやわらかく踏みかえ、地面から立ちのぼる『ゆるみ』の感じに任せて立ちきる。からだ全体の感じを視野に入れたまま目を開く

赤文字の箇所のみ、私が意識的にからだを操作しているところである。後はからだの『ゆるみ』の感じに任せていれば、地球の重力に導かれて、姿態は自在に変化を遂げる。
ただし、「からだを降ろさなければ!」「からだを揺らさねば!」等々、「~しなければ!」と意識が命令を下すと、そのとたんにからだに力(緊張)が入り『ゆるみ』(の感じ)が消え去ってしまう。
動きの途中で力が入ったことに気がついたら、それをゆるめ、常に『ゆるみ』の柔らかさ、安心感、心地よさ気持ちよさの中に、浸され包まれたまま、からだの変化の成り行きに身を委ねる(自然に任せる)。
意識はそれを見守ること、余計なちょっかいを出さないこと。コツといえばコツかもしれない。

『ゆるみ』は全ての動きの前提である。『ゆるみ』があるから自在に動くことが出来る。何か物事がうまくいかないとき、うまくやれないとき、からだの緊張を解いて『ゆるみ』をとりもどしてから、再チャレンジ!案外うまくいくかも知れない。

『ゆるみ』(の動き)と名付けようと思う。YouTubeに掲載した動きを、Blogを利用して、一つ一つ確認する作業を始めたところだが、その全ての動きを包括するには、『ゆるみ』と云う名称がふさわしいと思う。
どの動きも、その最中に私が意識を集中しているのは、からだのゆるんでいる感じ=『ゆるみ』である。
『ゆるみけーしょん』で総称して、からだの動きに関しては『ゆるみけーしょん体操』とでもしようかな?


【野口体操動画】
★一巡目もくじ★
【1】 ユラユラ ユルユル フワァー (野口体操→「ぶら下がり」) 【2】 正体を失う! (野口体操→「ぶら下がり」) 【3】 動きの中には『ゆるみ』があり『ゆるみ』が動きを生み出す 【4】 『ゆるみ』崩れ 流れ 動く (野口体操→「背中の百面相」) 【5】 からだバンジー (野口体操→「腕立てバウンド」) 【6】 一点逆立ち (野口体操→「ヨガの逆立ち」) 【7】 『四股の動き』(野口体操→「四股」) 【8】 『前突き!~☆』 (野口体操→「?」) 【9】 『お尻の妙なる響き』 (野口体操→「尻たたき」) 【10】 『膝で胸を打つ』 (野口体操→「むね打ち」) 【11】 『ゆ』のうごき(野口体操→「おへそのまたたき」)
★二巡目もくじ★
【1】+「肩凝り」  【2】+「骨」  【3】+「呼吸」  【4】+「自由自在」  【5】+「緊張と弛緩」  【6】+「理想・目標」  【7】+「不安・不安定・安心」  【8】+「姿勢・表現」  【9】+「知恵」  【10】+「満点」  【11】+「歪み」  【まとめ】+「これから」


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2011-12-20 : 野口体操 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

瀬戸嶋 充

Author:瀬戸嶋 充
声の産婆師。身体表現・身体コミュニケーション指導者。演出演技指導者。
1981年 竹内敏晴氏・野口三千三氏に師事。1984年 竹内演劇研究所レッスンスタッフ。1988年 人間と演劇研究所設立、からだとことばのレッスン・野口体操・演劇教室を指導。
その他、教育・医療・福祉・公民館等の現場に於いて、身体ワークショップや舞台上演を多数開催。
現在は、「身体・声・言葉」について、演劇の範疇をこえて、レッスンの場を広げている。
草野心平・宮澤賢治の詩と物語を愛す。

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