人間・演劇・からだとことばのレッスン(竹内敏晴)・野口体操(野口三千三)の研究と実践、ワークショップの開催、草野心平・宮澤賢治作品朗読劇制作・身体・声・心・言葉・朗読・身体表現

【2】 正体を失う! (野口体操→「ぶら下がり」)

スローモーションではない。
実写速度で撮影している。
でも不思議なくらい、ゆっくりとした動きに見える。



見ていると、氷河や流氷が崩壊するとき、氷山の末端から大きな氷塊が剥れ、崩れて落下し海の中へなだれ落ちる。あの巨大な落下の動きの感じを思い出してしまう。

あるいは、ダイナマイトによるビルの解体作業の光景。巨大建造物が、発破により土台を薙ぎ払われ、一瞬宙に浮き、その後、落下を始め、自らの重さによって基底から粉々に崩れ落ち、粉塵噴煙を舞い上げる、あの感じ。

云うなれば、突然支えを失ったものが、今までの在り様に思いを残しつつ、それでも自らの重さに堪(こら)えきれずに、自重で落下して行く、悠々としたあの感じだ。

私の意識は、こんな動きをしようと、イメージやポーズを思い描きながら動いているわけではない。立ったまま凝固しているからだの内側全体のつながりを、ほんの少し左右に揺らして緩める。ゆるめながら僅かに腰を後ろにずらすと、下半身の支えを失なった上半身は、崩れて落下し始める。 あとは上半身の(中身が?)崩れ落ちるに任せて、成り行きを見守るのみ。

中学校陸上部で、私がこれをやって見せたときのこと、「先生がいなくなっちゃった!」と生徒の一人が言っていた。見事な感想だ。「正体を失う!」動きである。


【野口体操動画】
★一巡目もくじ★
【1】 ユラユラ ユルユル フワァー (野口体操→「ぶら下がり」) 【2】 正体を失う! (野口体操→「ぶら下がり」) 【3】 動きの中には『ゆるみ』があり『ゆるみ』が動きを生み出す 【4】 『ゆるみ』崩れ 流れ 動く (野口体操→「背中の百面相」) 【5】 からだバンジー (野口体操→「腕立てバウンド」) 【6】 一点逆立ち (野口体操→「ヨガの逆立ち」) 【7】 『四股の動き』(野口体操→「四股」) 【8】 『前突き!~☆』 (野口体操→「?」) 【9】 『お尻の妙なる響き』 (野口体操→「尻たたき」) 【10】 『膝で胸を打つ』 (野口体操→「むね打ち」) 【11】 『ゆ』のうごき(野口体操→「おへそのまたたき」)
★二巡目もくじ★
【1】+「肩凝り」  【2】+「骨」  【3】+「呼吸」  【4】+「自由自在」  【5】+「緊張と弛緩」  【6】+「理想・目標」  【7】+「不安・不安定・安心」  【8】+「姿勢・表現」  【9】+「知恵」  【10】+「満点」  【11】+「歪み」  【まとめ】+「これから」


テーマ : 心と身体
ジャンル : 心と身体

2011-12-20 : 野口体操 : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

瀬戸嶋 充

Author:瀬戸嶋 充
声の産婆師。身体表現・身体コミュニケーション指導者。演出演技指導者。
1981年 竹内敏晴氏・野口三千三氏に師事。1984年 竹内演劇研究所レッスンスタッフ。1988年 人間と演劇研究所設立、からだとことばのレッスン・野口体操・演劇教室を指導。
その他、教育・医療・福祉・公民館等の現場に於いて、身体ワークショップや舞台上演を多数開催。
現在は、「身体・声・言葉」について、演劇の範疇をこえて、レッスンの場を広げている。
草野心平・宮澤賢治の詩と物語を愛す。

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新トラックバック

QRコード

QR

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスカウント